当院、第二十六世住職・釋亮照が8月13日午前0時45分、往生の素壊を遂げました。享年87歳でした。年明けに誤嚥性肺炎で入院し、主治医からは年齢も年齢だからいつ逝っても不思議ではないと説明は受けていました。夏を迎え呼吸が浅くなり人工呼吸器をつけるに至り、なんとか涼しくなる秋まではもってほしいと家族としては考えていました。
「いよいよお盆だ。忙しくなるぞ」といったタイミングの住職の死。正直なところ最悪だと思いました。
猛暑の中での葬儀となり、参勤寺院様、会葬者の皆さま、お取り持ち頂いた総代・年行司の皆さま、関わった全ての方々に多大なる迷惑をかけてしまって、本当に申し訳ない気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです。
父は育ちがいいと言うか…俗に言うおぼっちゃま育ちだったと思っています。誕生日に祝いの言葉がないと不満を口にする人。今風に言えば「かまってちゃん」なところがある人でした。
最後の最後まで周りに迷惑をかける人だったなと、残された家族の中で話をしていましたが、結局、忘れられない一日となりました。
人生、お前の都合のいいようにはいかへんぞ。オレのこと、絶対に忘れさせない!
自らの都合を優先させる生き方の危うさを「かまってちゃん」な父が気付かせてくれたように思います。